次代への羅針盤
安全で安心して暮らすための長寿社会づくりを
住田裕子
科学技術のさらなる進展を願い
内閣府総合科学技術会議では、「科学技術創造立国」を宣言しました。イノベーションによる高い付加価値の先進的なモノづくりを続け、トップランナーとして世界に貢献する、というものです。そのためにも、新たな視点が入る「多様性」が必須であり、眠っている「力ある」女性の活躍が期待されます。
先般「リケジョ」による、残念なできごとがありました。女性の活躍といっても、内実をともなわない数合わせの抜擢ではなく、「ホンモノ」を見抜く力も、組織管理者には求められます。ますます期待される科学者、技術者の皆様方、その英知をさらに磨いていくために、専門性とともに感性の力、人間力ともいえる「意欲、忍耐力、謙虚さ、共感性」なども、陶冶していただきたいと願っています。
身体能力の衰えを防止し、しっかりとしたライフプランを立て、できるだけ人と交わり、笑い合おう。
住田裕子[すみた・ひろこ] 弁護士 1951年、兵庫県加古川市出身。東京大学法学部卒業。1979年、東京地検検事任官。1987年、女性として初めて法務省民事局付検事となり、民法改正などを担当。 1989年には全省庁で女性初の大臣秘書官にもなった。1996年、弁護士に転じ、内閣府男女共同参画会議、内閣府総合科学技術会議基本政策専門調査会、文部科学省、経済産業省、防衛省などの審議会委員やさまざまな公職を歴任。現在、公益財団法人松籟科学技術振興財団監事、内閣官房情報保全諮問会議構成員、総務省衆議院議員選挙区画定審議会委員等のほか、NPO法人長寿安心会代表を務める。また、讀賣テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」などに出演中。『住田裕子の離婚相談所』『住田裕子の老後安心相談所』など著書・論文多数。同業の夫との間に2子あり。
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